日台熱愛物語

僕と彼女、彼女と僕

付き合ってくださいと言うまで

あれは確か大学祭の日。時間は昼くらいだったかな。もともと大学祭には出られないはずだった。野球の試合で、関東まで遠征する予定だった。それが連日続いた大雨のせいで流れた。おかげで大学祭に参加できるようになった。とはいえ大学祭当日の朝に大会延期…

付き合ってくださいと言うまで

そもそもうちの大学で男と女が誰にも知られず付き合うのは至難の技なんだ。うちの大学は一学年約150人。四学年合わせても700人くらいしかいない。とにかく小さな大学。しかもほぼ全寮制だから、ほとんどの学生が学内に住んでいる。うちの大学には一人の時間…

付き合ってくださいと言うまで

僕が彼女に「付き合ってください」と言うまで結構な時間がかかった。 約2か月。 そもそも僕は彼女と出会ったその日、彼女が好きになった。 一目ぼれかどうかは覚えていないけど、彼女で初めて会ったその日の夜、僕は彼女のことで頭がいっぱいだった。 「なん…

~出会いはふとした瞬間~

初めて彼女に会ったのはいつだっただろうか。 ずいぶん前のことだから、正確には覚えていない。 世の中には彼女との記念日(小さいのから大きいのまで)を正確に記憶している男もいるそうだが、申し訳ないが僕はほとんど覚えていない。 唯一覚えているのは僕…